バージョン管理とAPIの安定性

バージョン管理

Scrapyのバージョンは3つの数字から成ります。 A.B.C

  • A はメジャーバージョンです。これはめったに変更されず、非常に大きな変更を示します。

  • B はリリース番号です。 これには、下位互換性を損なう可能性がある、機能や事柄を含む多くの変更が含まれますが、これらのケースを最小限に抑えるよう努めています。

  • C はバグ修正リリース番号です。

後方非互換性は リリースノート で明示的に言及してあります。アップグレードする前に特別な注意が必要な場合があります。

開発リリースは3番号のバージョンには従わず、通常、接尾辞付きの dev バージョンとしてリリースされます。例: 1.3dev

注釈

Scrapy 0.* シリーズでは、Scrapyは奇数番号のバージョンは開発リリース(odd-numbered versions for development releases)でしたた。これはScrapy 1.0以降には適用されません。

Scrapy 1.0からは、すべてのリリースは本番環境対応と見なすべきです。

例えば:

  • (製品で使っても安全な) 1.1 シリーズの 1.1.1 は最初のバグ修正リリース

APIの安定性

APIの安定性は、 1.0 リリースの主要な目標の1つでした。

単一のダッシュ( _ )で始まるメソッドまたは関数はプライベートであり、安定版として信頼してはいけません。

また、安定版は完全を意味するものではないことに注意してください。安定版APIは新しいメソッドや機能を拡張できますが、既存のメソッドは依然として同じように機能し続ける必要があります。

非推奨に関するポリシー

非推奨のScrapy機能のサポートは、少なくとも1年間維持することを目指しています。

たとえば、2020年6月15日にリリースされたScrapyバージョンで当該機能が非推奨になった場合、その機能は2021年6月14日以前にリリースされたバージョンでは引き続き機能するべきです。

そして1年後の新しいScrapyリリースは、その非推奨機能のサポートを削除する可能性があります。

Scrapyリリースで削除されたすべての非推奨機能は、 リリース・ノート に明示的に記載されています。